製造業は過去40年で劇的に変化しました。Jamco Aerospace社は、業界のさまざまな変化に対応し、先進的な品質検査装置を製造工程に組み込むことが、競争力を維持するために重要であることを認識していました。彼らは、Carl Zeiss工業用測定機部門のスキャニングCMM(座標測定機)2台を使用して、各工程で精度を保証しています。
Jamco Aerospace社では品質を高め測定時間を短縮できました
状況
Jamco Aerospace社は、航空宇宙産業で用いられる複雑で構造的な構成部品を製造しています。この会社は、包括的サービスを行う機械加工および機体の部分組立を行っています。主な顧客に、ノースロップ・グラマン、ボーイング、Spirit AeroSystems、米国政府などがあります。2006年、Jamco社は、より効率的な品質検査装置が必要だと判断しました。既存のCMMやマニュアルゲージは、もはや効率性に欠けます。必要なのは、より進んだ測定技術を採用した新しいCMMでした。
技術仕様を満たす
詳細なレビューを行ったのち、JamcoはZEISSのスキャニング機CONTURA G2とVAST XXTプローブ付き回転式プローブホルダRDSが自社で行っている検査に最適であると判断しました。CONTURA G2は強力で、彼らが取り扱う部品に最適なサイズです。VAST XXTプローブ付き回転式プローブホルダRDSは、小さな製品を多くの角度から測定できるよう設計されています。スキャニング技術により、以前のCMMよりも大幅に短い時間でより多くの情報を取得でき、効率が高まることで製造コストを下げることができます。Jamco社が製造する一般的な部品は、航空機で使われる構造隔壁や継手で、製造過程および最終検査で測定を行います。効率を高めることにより、ここ何年も受注を増やしてきましたが、部品の多くは100パーセントの検査率を求められています。部品数や受注数が増えるにつれ、追加でCMMが必要なことが分かってきました。
効率の向上
導入したZEISSのシステムは、Jamco社の品質検査の精度と効率を高めることができ、より多くの顧客の獲得につながりました。以前使用していたタッチトリガ式のCMMは、2~3時間でおよそ100のポイントを収集できましたが、ZEISSのスキャニングCMMはわずか1~2分でおよそ1000のポイントを収集できます。Jamco社は現在、1日におよそ30個の部品を測定しています。部品数が40個程度のやや大きな案件の場合、多量の部品を自動的に検査できるAutoRun機能を使用することが多くなります。ZEISSのシステムを導入したことにより、Jamco社はより多くの検査やプロジェクトを手掛けられると確信しています。「当社の製造工程全体の品質保証が行えることは、当社や当社のお客様に新たな自信となりました。」とJack Lee博士は述べています。
Jamco Aerospace社は1967年に設立されました。本社はニューヨーク州にあり、複雑で精密な部品の製造や、軍事企業および民間企業向けのリベット留めサブアセンブリを行っています。