ZEISSのCT測定サービス
構成部品の正確な非破壊検査
あらゆる工業分野において、新しい構成部品の製造にかけられる時間はますます短くなっており、メーカーはさらに厳しい状況に置かれつつあります。しかしもちろん、時間の制約があり構成部品が複雑化していても、製品開発において品質保証や機能制御の手を抜くことはできません。特に内部構造の検査については、これまで正確な測定には構成部品の破壊検査が必要であったため困難でした。
この状況は、工業用測定技術にコンピューター断層撮影(CT)が使用されるようになったことで一変しました。この技術により、解析および修正前にワークピースを非破壊で、かつ完全に測定できるようになりました。工業用CTは、お客様にとって、構成部品の精密な解析と測定のためのワンストップショップです。
現在自社でCT検査を行えない場合でも、安心してZEISSのCT測定サービスをご利用ください。ZEISSは、工業用CTの分野で長年培ってきたデータ収集・評価の経験をいかした優れたサービスを提供します。ZEISS CTシステムのハードウェアとソフトウェアは常に最新で、経験豊富なCT専門家が迅速なCT測定を保証します。構成部品の検査は、未来を先取りした品質保証を提供するZEISSにお任せください。
- 確実性:ワークピース内部の欠陥や構造を、1回の露光で測定・解析・検査
- 非破壊:CTとX線により、構成部品を破壊することなく測定
- 再現性:CTによるデジタル化で、CADモデルがなくても構成部品を再現
当社のCT測定サービス
CT測定の概要
製造業や生産の現場では、特に複雑な構造部品や隠れた形状などにおける材料の欠陥といった問題を迅速に解決することが日常的に求められます。しかし、内部構造の解析のためにワークピースを切断したり成形したりして検査することは、日常業務において一層の時間やコストがかかる要因となります。しかし、お客様個別の用途に合った柔軟性の高いCT測定サービスを使用することで、これらの問題はすべて回避できます。長年にわたり、工業用CTはさまざまな構成部品やワークピースのデータ取得・評価の時間短縮とコスト削減を実現してきました。
ZEISSの測定サービスでは、構成部品をスキャンして、さまざまな肉厚やクラック、気泡、細孔、その他の欠陥を調べることができます。高精度な検査機能として工業用測定技術に組み込まれたCT測定と、測定技術とCTの分野でZEISSが長年培ってきた専門技術にお任せください。当社はDIN ISO 17035認証を受けた試験手順を用い、さまざまなCT測定サービスを提供しています。そのため、CT測定やX線測定の精密さだけでなく、試験の国際的な比較可能性や正当な評価も確保できます。これにより、試験手順を何度も繰り返さずに済み、品質保証のコストを削減可能です。
測定解析と形状比較
CTでは、内部の輪郭やアンダーカット領域も含めて、構成部品全体をスキャンできます。これにより、外部特徴の測定解析だけでなく、内部構造も正確に測定でき、1回のスキャンだけで寸法の精度を素早く確認できます。また、マルチ材料製のワークピースも確実に測定可能です。CT測定では、構成部品のCT画像を既存のCADモデルやマスター構成部品と直接比較することができるため、正確な公称値/実測値の比較ができます。これにより、品質保証にかける時間が大幅に短縮されます。
サービスの概要:
- 標準的な形状、位置公差、幾何学的な製品仕様の測定
- 偏差の色分け3Dビジュアライゼーションによる公称値と実測値の形状比較
- 構成部品の初期検査と受託測定
- 内部構造にも対応する、肉厚の色分け表示を使用した肉厚解析
構成部品内部の非破壊不良解析
プラスチック製でも軽金属製でも測定可能:CT測定を使用すると、さまざまな材料の構成部品の不良を簡単かつ非破壊的に可視化できます。CT測定後には、各ワークピースは完全なデータセットとして利用でき、材料試験の際に気泡、クラック、細孔、介在物などの欠陥をチェックできます。
CT測定のメリット
- ワークピースの気孔率や介在物の解析
- アセンブリ全体の損傷および不良解析(P202/P201解析)
- すでに取り付けられている構成部品のアセンブリ検査
- 摩耗検査
- 構成部品の非破壊検査
CTが提供する多くの可能性について説明した動画をご覧ください。ZEISSはお客様のニーズに合わせた受託測定を提供しています。
CT測定を使用したリバースエンジニアリング - 補正・最適化・キャプチャ
各CT測定では、構成部品の内部および外部構造全体がデジタルに記録されます。これにより、迅速な品質保証だけでなく、構成部品とワークピースのリバースエンジニアリングも可能になります。CADモデルが使用できなくなった場合でも、完成した構成部品の設計データに戻ることができます。CT測定は、目標を絞った補正にも適しています。構成部品でもCADモデルでも基準からの偏差がわかっていれば、その偏差を利用して、仕様や問題に合わせて完全に補正したCADデータを作成できます。リバースエンジニアリングでは、表面の再構築だけでなく、カスタマイズされたツール補正も保証されます。
2D X線検査
生産ラインで直接品質保証を実施すると、時間がかかり、ミスも起こりがちです。しかし、高速かつ自動化された2D検査を活用すると、貴重な時間を節約し、欠陥や設計の誤りを素早く検出できます。当社のX線サービスでは、さまざまなサイズの構成部品を問題なく検出・検査できます。また、高解像度の工業用X線顕微鏡を使用することで、不良の正確な検出が可能になります。
X線サービスの概要:
- 構成部品やワークピースの高速・自動2D検査
- 生産ラインでの直接の非破壊検査
- さまざまな種類やサイズのワークピースのX線撮影
正確・高速・高品質:ZEISSのCT測定サービスにお任せください
構成部品に1つでも欠陥があると、製品のリコールやコスト高騰といった問題が発生します。ZEISSのCT測定サービスを使用すると、構成部品の精密な検査とシームレスな品質保証による安心感が得られます。工業用測定技術の分野で長年培ってきた専門知識を持つメーカーおよびサービスプロバイダーとして、当社はお客様の日々の課題や問題を理解しており、工業界における品質要求が絶えず高まっていることを認識しています。そのため、CT測定は3営業日後に結果を出すことを保証していますが、多くの場合、測定の開始日にはすでに結果が出ています。このように、お客様は貴重な時間をとられることなく、問題解決にかかるコストを削減できます。最速の測定を実現しつつも、結果は実績あるZEISSの基準に従った最高品質であることには違いありません。
当社にとって、測定の要件が厳しすぎるということはありません。迅速かつ正確な結果だけでなく、特に複雑な構成部品のCT測定も保証します。ZEISSが開発した、METROTOM OSに統合されているAMMARアドオンソフトウェアを使用すると、たとえば金属インサートがあるプラスチック製のコネクターなど測定困難な混合材料であっても、CTによって非破壊で検査・測定することができます。工業用CTを使用し、未来を先取りした品質保証や材料試験に信頼を置き取り組むことで、構成部品をより詳しく把握できるようになります。
CT測定サービスのメリット
- DIN 17025に準拠したマルチ材料複合構成部品の試験を含む、定評のあるDAkkS認定の試験方法(認定証明書をご覧ください)
- 実績あるZEISS基準に従った最高品質の工業用CT
- 世界的なDAkks認証を受けた試験として国際的な比較可能性や正当な評価を得られるため、試験を複数回繰り返すことなくコスト削減を実現
- CT測定結果を確実に3営業日後(多くの場合はそれより早く)に出すことで、緊急の問題を迅速に解決
- 金型補正ループを減らすことで時間を節約し、"市場投入までの時間"を短縮
- CALYPSO、GOM Volume Inspect、VGStudioMAXソフトウェアパッケージとZEISSリバースエンジニアリングによる高速かつ正確なデータ処理
CT測定分野でのアプリケーション例
航空宇宙、医療技術、電子機器、自動車など、すべての産業には固有の製造プロセスがあります。構成部品内部の潜在的な不良もそれと同じく多岐にわたり、外からは見えなくても、大きな影響を与えることがあります。CTによるワークピースのX線撮影と測定は、これらの不確実性を排除し、非破壊技術を用いて内部構造を2D・3Dで表示することができます。
構成部品はそれぞれ製造工程が異なり、非常に多様です。工業用測定技術におけるCT測定の応用分野は、不良解析からアセンブリ管理、構成部品やワークピースの内部構造の寸法測定に至るまで、多岐にわたります。CTやX線を使ってワークピースの構造への新たな見識を得ることで、日々の業務に適したCT測定サービスを活用できます。
工業用CTの基礎をアプリで手軽に学習
当社の無料アプリを使用すると、工業用CTの基礎を学習できます。このアプリでは、X線の基本的な取り扱い方法に、スキャンから再構成までのプロセス、その後の評価などを主に説明しています。
アプリ"Computertomography"をダウンロード
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