トータルシステムソリューション IAC社はZEISSの測定およびドキュメント化技術を導入しています

国際的な自動車メーカーからの注文が自動車部品メーカーIACグループの能力に挑戦状を突き付けました。この挑戦状に対して、ZEISSはIAC社をトータルシステムでサポートしました。トータルシステムは測定計画、プログラミング、ドキュメント化から構成されており、さらに固定冶具およびオンサイトサービスが付属したユーザーフレンドリーな測定機をルーマニアに導入するものでした。

IAC社がZEISSのソリューションを用いて成果を上げた方法:
ZEISS CALIGO
成果:
  • 製品の初回の設計時に適切な測定ポイントを指定する新しい測定プロセスの導入

自動車部品メーカーはZEISSの測定およびドキュメント化技術を導入しています

状況

2010年、IAC社は、ニューモデルのダッシュボード、センターコンソール、ドアパネルなどおよそ100の部品の設計・製造を受注しました。この設計は、イギリス、バジルドンのIAC社の実績のある拠点で手がけました。IAC社は、2012年にルーマニアで製造を開始する計画を立てていました。

その際に、特に重要な懸念事項だったのが、顧客が求める形式での測定結果ドキュメントをどのように作成するかでした。標準的な測定ソフトウェアは解決策にはなりませんでした。

しかしZEISSは、測定機、固定冶具、ソフトウェアおよびサービスに関するこの自動車部品メーカーの需要を満たしていました。これがパイロットプロジェクトの基礎となりました。

先を見越して

顧客が求めているのは、測定ポイントを正確に定義および番号付けして、事前に品質計画を立てることでした。開発および調整ステップにはそれぞれ4~5つの段階があり、測定ポイントはそれに応じて適用する必要があります。

IAC社はZEISSのサポートを受けて新しい工程を導入しました。それまでと最も違うところは、バジルドンの測定エンジニアが製品の初回の設計時に適切な測定ポイントを指定するようにした点です。測定エンジニアは、公差の指定と顧客固有の番号付けを直接CADモデル上で行います。Gigatronik製のアドオンツールを使用することで、CATIAでポイントを入力することができるようになりました。最後に、IAC社は顧客と一緒に計画立案を行いました。

3つの工程

「固定冶具の設計を最初に行い、次に測定プログラムの作成、最後にドキュメント化を行います。」固定冶具は測定ワークを車両に取り付ける正確な位置で測定するために固定する装置です。CALIGO測定ソフトウェアをオフラインで使用した測定プログラムの作成も、工程開始時にCADモデルで指定した測定ポイントをベースとしています。測定技術者は、最初から作業をする必要がなくなったため、プログラム作成にかかる時間を60~70%も短縮できます。さらに、CADモデルで測定ポイントを計画することで、主な目的である、Carl ZeissのPiWebソフトウェアを使用したドキュメント化のベースの作成が達成できます。

ロジャー・ドウベンは「ZEISSソリューション」に満足しています。
ロジャー・ドウベンは「ZEISSソリューション」に満足しています。
IACグループについて

IACグループは、内装部品やシステムの国際的なリーディングサプライヤーです。グループの顧客はすべて有名な自動車メーカーで、IACは幅広く内装部品やシステムを提供しています。IACグループは、15か国に76の生産拠点を抱えています。また、本社はルクセンブルグにあります。