常に最新:デンマークのアルミ部品とソリューションのファミリー企業、Aluline社はグローバルマーケットで優位なポジションを得るためにこの基本方針を実践しています。同社はまた、定期的に新しい計測技術に投資しています。最近導入されたのは、新しいスキャニングプローブを持つ、2機のZEISS ACCURA座標測定機です。この新しい座標測定機はAluline社の測定時間を大幅に削減しました。
ZEISS測定機を用いて複雑なアルミ製部品の測定時間を短縮
課題:幾何学的に複雑な部品をより迅速に測定する
さまざまなアプリケーションに応じて約300の異なる部品から構成される1100~1200万のアイテムが、毎年世界中の仕向け地に向けてAluline社から出荷されます。同社の顧客は、医療技術、電気通信、家電、防衛、自動車、航空宇宙産業など多方面にわたります。そして、誰もが複雑な幾何形状の部品に対してさえ、最高の精度を期待しています。それなのに今までは、オペレータが手動でワークを再配置するために、測定を数回中断しなければなりませんでした。
ソリューション: 新型スキャニングプローブ
Aluline社が導入したXTRスキャニングプローブは、幾何学的に複雑な部品の品質検査を簡素化し、促進します。何故なら、この新型スキャニングプローブは回転軸を内蔵しており、スタイラスシステムを15°ステップで回転させることができるからです。そのため、測定箇所に対してスタイラスシステムを常に正しい角度に位置決めすることができます。そして同社は要求精度を満たすだけではなく、単一点測定の代わりにワークの連続スキャニング測定を可能にする門形座標測定機 ZEISS ACCURA を導入しました。また、従業員が既にZEISS CALYPSO測定ソフトウェアに精通していたことも測定時間の大幅な削減に大きく貢献しました。
"「これで、ワークの測定時間を35分から11分に短縮することができました。しかも、たった一回の測定で」"
Aluline A/S主任、René Schow Jørgensen氏
メリット: 測定時間の短縮
この新しい接触式プローブは、測定を中断することなく、またセンサを交換する必要もなく、アプローチが困難な幾何学形状をした部品を測定することができます。これまでオペレータは、ドアのロックシリンダーにある128箇所の測定課題を測定するのに35分かかっていました。このワークのためにZEISSが特別に開発した固定治具とXTRプローブは、測定時間を11分削減しました。部品を手動で再配置する必要が無くなったため、オペレータは測定プログラムを開始して測定報告をチェックするまでの時間を別の作業に割り当てることができるようになりました。Aluline社にとってのもう一つの利点は、ワークを連続的にスキャニングできるということです。その結果、測定技術者と設計者は、単一点測定しかできなかった頃よりも部品の幾何形状に関する情報をより多く得られるようになりました。René Schow Jørgensen社長によると、この2機の座標測定機は顧客にも感銘を与えているとのことです:「新しいお客様を当社の測定室にご案内しても、どなたも何も質問されないのです。皆さんは私たちがいかに精密に製造し、いかに精密に測定しているかをお知りになるからなのでしょう。」