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メガネをきれいにする正しい方法とは?

メガネのお手入れのヒント

2022 10月 20
  • メガネをきれいにする正しい方法とは?

一点の曇りもないレンズ。メガネユーザーにとって、きれいにクリーニングしたメガネをかけ、ふたたびクリアな視界を楽しむ瞬間の気分の良さは格別です。メガネがいつもきれいで、汚れや指紋がなくなったらどんなに良いことでしょう。適切なレンズケアは、視界を良くするだけではありません。メガネを長持ちさせるためにもなります。不適切なお手入れはレンズに損傷を与える恐れがあります。たとえ、傷に強いハードコーティングが施されたものであっても同じです。BETTER VISIONがメガネのお手入れに関するアドバイスを提供します。自宅や外出先で手早く徹底的に、そして優しくレンズを掃除するにはどうしたらいいのでしょうか。

最適な視覚を実現するクリーニングの秘訣

ティッシュやシャツは最後の手段としてしばしばレンズクリーニングに使われますが、当然ながら最善の方法ではありません。衣類の布地やティッシュはレンズに細かな埃や汚れを残すことが多く、微細な傷の原因になります。これがレンズの質を徐々に低下させ、結果として視界が悪くなります。プラスチックレンズにしてもガラスレンズにしても、いったん付いた傷を取ることはできません。問題が見た目にしか影響していないように思えても、細かな傷により光が分散され、結果として目が疲れます。こうなると、新しいメガネを買わなければならなくなります。

メガネの適切なクリーニング – すべきこと

以下のルールは、自宅での徹底的なメガネクリーニングにも、外出先での手早く効果的なクリーニングにも適用されます。まずは、マイクロファイバー製クロスか畳んだ状態のレンズクリーニングワイプでレンズの表面を優しくこすり、汚れを大まかに取り去りましょう。

  • 手早いクリーニング – 外出時にもオススメ

    メガネレンズを短時間できれいにしたい場合、シャツの袖やスカーフを使うことは避けてください。自宅以外の場所でレンズをクリーニングするには、レンズワイプが最適なソリューションです。ほとんど場所を取らず、取り出してすぐに使えます。有害な添加物は一切使用していません。

    必要に応じて、マイクロファイバー製クロスを使用しても良いでしょう。ただし、乾いたクロスは油汚れを取り去るには不向きです。スプレー式クリーナーでクロスを湿らせてからレンズを拭きましょう。1

  • 自宅での徹底的なクリーニング

    ウェットタイプのクリーニングワイプを別として、スプレー式レンズクリーナーをマイクロファイバークロスと共に使用するのも、自宅でのメガネクリーニングに最適なソリューションです。流水の下での徹底的なクリーニングに負けず劣らず効果的ですが、ずっと短時間で済みます。スプレーをレンズに直接ではなく、マイクロファイバークロスに吹きかけます。ふちなしフレームのレンズにはドリル穴が、通常のフレームのレンズにはネジ穴が開いています。これらの穴に液体が繰り返し入り混むと、長期的には悪影響がもたらされます。クリーニング剤をクロスに吹きかけるほうが良いのはこのためです。メガネに損傷を与えることなく十分な湿り気を確保して、埃や化粧品、油などの汚れを効果的に取り除きます。2

  • フレームのクリーニング – 専門家のアドバイスは?

    不適切なお手入れはフレームの損傷にもつながります。以下のアドバイスを守れば、フレームを新品同然の状態に保つことができます。

    • ぬるま湯を流して、中性洗剤を使用して洗うときれいに仕上がります。クリーニングしている側のフレームを必ず持つようにしましょう。こうすることで、フレームの歪みや破損を避けることができます。
    • 衛生上の理由から、フレームの両サイドおよび鼻パッドも時々クリーニングすることが推奨されます。油汚れを取り除くことでメガネが滑り落ちにくくなるので、フィット感も改善します。
  • たまにはメガネにもご褒美を: 超音波洗浄器を使ったスペシャルケア

    超音波洗浄器 (オンラインまたは専門店で購入可能) を自宅または眼鏡店で使用すれば、徹底的なクリーニングを簡単に行えます。これがもっとも効果的で優しい汚れの除去方法になります。たった数分で、レンズとフレームを元の状態によみがえらせることができます。  重要: 洗浄器の水を定期的に交換することを忘れずに。

    洗浄器を自宅に導入する予定がない場合は、眼鏡店で超音波洗浄を依頼すれば快く引き受けてもらえます。半年に一度はお願いしましょう。ほとんどの眼鏡店は超音波洗浄器を標準装備しています。

メガネの適切な保管方法

メガネの適切な保管方法

メガネには素敵な家がお似合いです。使用しない時は必ずハードケースにしまっておきましょう。ケースが手元にない場合は、レンズを上向きにして安全な場所に置くようにします。メガネを高温に晒さないようにすることも重要です。摂氏80度以上の高温下では、最も丈夫なレンズやフレームも損傷する恐れがあります。プラスチックレンズは特に、高温を避ける必要があります。レンズのコーティング (反射防止コートなど) の耐久性が低下する恐れがあります。激しい温度変動はレンズ表面のひび割れにつながることがあります。これは、ベースのレンズとコーティング材の構造が異なることによります。したがって、ケースとメガネのどちらも、サウナや夏場のダッシュボードに長時間置きっ放しにしてはなりません。   

  • メガネを長期間、きれいで傷のない状態に保つには
  • メガネを長期間、きれいで傷のない状態に保つには
  • メガネを長期間、きれいで傷のない状態に保つには
  • メガネを長期間、きれいで傷のない状態に保つには

メガネを長期間、きれいで傷のない状態に保つには

完璧なレンズケアは視覚を最適化するだけでなく、レンズそのものも最適な状態に保ちます。ハードな保護層を備えた、またはビーディング効果のある特殊レンズコーティング (ZEISSのDuraVision®  Platinumなど)は、レンズの傷に対する耐性を高め、汚れや埃、湿気が表面に付着しにくいようにします。その結果、レンズはより長期間にわたってきれいな状態に保たれ、クリーニングもしやすくなります。これはつまり、レンズのお手入れが短時間で済むということであり、耐用年数も長くなります。


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    クリーニングクロスを使わないようにアドバイスする眼鏡店が多いのはなぜでしょうか?
    レンズクリーニング用のクロスが発売された当初、クロスにレンズを傷つける恐れのある素材 (細かな木片など) が含まれていることがしばしばありました。この問題はすでに解決されています。ウェットタイプのクリーニングワイプは、レンズに非常に優しく、拭き跡が残りません。そして何よりも、余計な化学物質が添加されていません。また、レンズワイプはスマートフォンやタブレットのディスプレイの拭き掃除にも適しています。

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    注意: マイクロファイバー製クロスも定期的に洗う必要があります。40度以下のぬるま湯で洗い、柔軟剤は使用しないでください。クロスが汚れたままだと、次回メガネを拭く際に拭き跡が付いてしまいます。