健康と予防

瞼が痙攣することはありますか?

症状、原因、治療と予防

2022年 9月 11日

たいていは無害なものですが、眼瞼痙攣は突然起こり、非常に不快に感じられる症状です。医師が繊維束性収縮と呼ぶ症状は、痙攣として一般に知られています。BETTER VISIONが、眼瞼痙攣の原因、目をリラックスさせて痙攣を克服する方法、そして予防手段について説明します。

目を十分な涙で覆うために、瞼が頻繁に動いていることはよく知られています。しかし、瞼が素早く不規則に、ピクピクと動くのは正常ではありません。考えられる原因は一つではなく、 ほとんどの場合は特に心配する必要はありません。

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症状

瞼の痙攣に気づいたら、慌てないことです。実際のところ、瞼が震えているだけなのですから。痙攣はさまざまな形で現れます。ほとんど気づかないこともあれば、下瞼がおかしくなったと感じられることもあります。痙攣は、たとえ数日続いたとしても無害なことがほとんどです。

原因

痙攣は通常、ストレス、緊張、不安、カフェインの摂りすぎ、疲れ目 (例えばコンピューターを使った仕事やデジタルデバイスの長時間使用による)、高血圧、睡眠不足などによって引き起こされます。これらの要因はいずれも神経に大きな負担を与え、結果として目の周辺の筋肉の不随意な収縮を起こす場合があります。具体的には、顔面神経の神経発火が上瞼 (上眼瞼挙筋) と下瞼 (眼輪筋) の自発的な収縮を引き起こします。

マグネシウム不足症などのミネラル欠乏も、しばしば痙攣の原因として挙げられます。マグネシウムは、筋肉と神経のスムーズな情報のやりとりに欠かせません。マグネシウムが不足した場合、神経は不正確なシグナルを筋肉に送る可能性があります。痙攣に加えて、マグネシウム不足はこむら返りを引き起こすこともあります。マグネシウム不足は不健康でバランスの悪い食生活に起因することが多いですが、下痢やダイエットも原因として考えられます。さらに、例えば妊娠中であったり定期的に運動をしている場合、私たちの体は通常以上にマグネシウムを必要とします。糖尿病、慢性腎疾患、セリアック病 (グルテン不耐症)、アルコール依存症もまた、マグネシウム不足を引き起こす恐れがあります。自分がマグネシウム不足症かどうかは、病院での簡単な血液検査で調べられます。

よりまれなケースとしては、感染症、神経疾患、多発性硬化症、または脳腫瘍を原因とする痙攣があります。目に入ったゴミ、結膜炎、眼瞼辺縁の炎症または、例えばコンタクトレンズの不適切な使用によって生じた角膜の小さな損傷なども、痙攣の原因となりえます。痙攣に伴って、まひや言語障害、またはものが二重に見えるなどの視覚障害の兆候が見られる場合は、緊急治療室に至急向かってください。これらの兆候は心臓麻痺または脳卒中の初期兆候である可能性があります。

young woman with a towel on her head and cucumbers on her eyes

治療

お湯で濡らした布を患部に当てて急性症状を和らげます。瞼の上に5〜10分置いておくと、熱によって筋肉が弛緩し、痙攣がおさまります。温熱ジェル入りのアイマスクやフェイスマスクでも、同様の効果を得られます。これらはドラッグストアや美容・健康グッズ販売店で購入でき、温めても冷やしても使えます。痙攣している瞼を優しくマッサージすることも、症状緩和に役立ちます。痙攣の原因がマグネシウム不足症の場合は、通常はマグネシウムを豊富に含む食材を摂取することで症状はおさまります。ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、ほうれん草、ひまわりの種、キビ、米、豆類、オートミール、およびマグネシウム強化水などが食材の一例です。マグネシウムのサプリメントも、痙攣を素早く収束させてくれます。

一般的には、痙攣が頻繁に起こらない限りは治療の心配をする必要はありません。病院に行く必要があるのは、痙攣が数週間に渡って続いたり、悪化した場合に限られます。この場合は医師の判断を仰ぐことが賢明です。眼科医が、痙攣が視力障害に原因するものかどうかを判断してくれます。視力障害は治療を怠った場合、たとえわずかなものでも目に負担をかけることになり、これが痙攣を引き起こします。眼科医の予約がすぐに取れない場合は、眼鏡店でも、視力障害があるかどうかを調べる視力検査を受けることが可能です。視力障害の兆候がない場合は、神経科医の診断を受け、脳腫瘍や神経損傷が原因ではないことを確認してください。

予防

痙攣はさまざまな方法で予防できますが、まずは原因を突き止める必要があります。ストレス、カフェインの摂りすぎ、不健康な食生活、または睡眠不足が原因と思われる場合は、これらの要素を正すことで痙攣を防ぐことができます。リラクセーション療法は、身体的および精神的なストレスを和らげる働きがあります。これには、プロによるリラクセーション訓練、自律訓練、ヨガ、瞑想、スポーツ、睡眠時間を増やす、穏やかな音楽を聞く、のんびり散歩するなどの方法があります。目の痙攣が起こっている部分や、頭や背中へのマッサージも効果的です。コンピューターに向かって仕事をする時間が多く、デジタル眼精疲労が痙攣を引き起こしている場合は、コンピューター用の眼鏡をかけることが予防手段になります。


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